ROJE学生ブログをご覧の皆様、はじめまして。
関西学生事務局の森田と申します。
今回は、先日行われた追いコンについて書かせていただきます。
2月21日に、今年大学を卒業される4人のメンバーの送別会を開
現メンバーをはじめ、OB・
ダンスやビンゴ大会、
現メンバーからは、
また、卒業生から陰山先生へワイン(
大学卒業と同時にROJEから離れる先輩方は少なくありませんが
次回は関東学生事務局の投稿をお届けしますので、お楽しみに!
ROJE学生ブログをご覧の皆様、はじめまして。
関西学生事務局の森田と申します。
今回は、先日行われた追いコンについて書かせていただきます。
2月21日に、今年大学を卒業される4人のメンバーの送別会を開
現メンバーをはじめ、OB・
ダンスやビンゴ大会、
現メンバーからは、
また、卒業生から陰山先生へワイン(
大学卒業と同時にROJEから離れる先輩方は少なくありませんが
次回は関東学生事務局の投稿をお届けしますので、お楽しみに!
こんにちは!ROJE関西学生事務局の山崎翔平(やまざきしょうへい)です。
同志社大学文学部の新2回生です。
イベント企画VARYに所属しています。
今回は東西リレー企画第2弾!関西編ということで、「なぜROJEに入ったか、ROJEでなにを学んだか」について書かせていただきます!!
○ なぜROJEに入ったか?
中学高校時代はサッカー部に所属していたため、大学でも続けようとも思っていましたが、大学生になる、ということでなにか今までとは違ったことをしたいと考えるようになり、また将来は教員を目指しているので、教育系の団体をさがしていました。
その中で、ROJEに入った理由は新歓時に、ROJEメンバーの教育に対しての想いがとにかくアツい!という印象を受けたからです。また自分の中で、教育団体=教員志望の集まり、というイメージがあったのですが、ROJEは教員志望の人ばかりでもない、というのも魅力に思った要素の一つです。本当に色々な個性・考えを持ったメンバーと日々活動できて刺激を受けています。
○ ROJEで学んだこと
今までサッカーしかしてこなかった自分にとって、ROJEでの活動を通して学んだことはとても多いです。特
に入ってから数ヶ月は驚きの毎日でした。
その中で強いて挙げるとするならば、以下の2つです。
① 教育についての知識・考えの幅が広がった
② 企画・運営することの楽しさ
イベント企画VARYでは実際に参加者の方々と意見交換を行います。主に大学生を中心に参加者を募っていますが、同じ大学生でも考えている事はそれぞれ違います。また、最近では社会人の方も参加してくださるようになり、
本当に様々な意見を聞く事ができるため、教育についての知識、考えの幅は広がり
ます。将来、教員を目指している自分にとって、様々な立場の、考えをもった方々と話し合える、というのは貴重な体験だと思います。VARYの活動だけではなく、ROJEでは教育フォーラムや震災復興事業など企画・運営することが多いです。大変なことも多いですが、今までとは違う活動を体験する事ができ、日々刺激を受けています。
新歓における意気込みをイベント企画VARY(ベアリー)の2013年度リーダーである北川哲平にインタビューをしました!
※本記事は2014年3月30日のものです。
北川哲平 京都大学3回生 滋賀県出身
※プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
2~3ヶ月に1度、教育をテーマにしたイベントを開催しています。イベントの参加者は大学生だけじゃなく、高校生から社会人まで様々で、教育に対する多様な価値観の交流を生み出しています。
1番最近のものでは、「大学入試」を題材に、文部科学省から教育再生実行会議のメンバーを招いて、参加者と語り合ってもらい、民間の声を直接国政へ届けるイベントを行いました。
1・2回生が中心です。ROJEのプロジェクトの中でも特に若いメンバーが多いですが、一人ひとり、しっかりと自分で考えて行動できるメンバーです。
でも、初めからそうだったわけではないですよ。みんな、活動を通して成長してきました。しっかりと向上心を持って活動に取り組めるの がVARYのメンバーたちです。
イベントを開催・運営するにはチームワークが不可欠です。メンバーはお互いのことをよく理解していて、得意・不得意を補い合いながら活動していることもあり、仲がいいですよ。
語り尽くせませんが、1つ目に、スキルアップできるところです。イベント開催のための準備や運営を通じて、パソコンスキルやコミュニケーション能力、計画性など、様々な能力が身に付きます。そうやってスキルアップしてきた頼れる先輩がいることも魅力のひとつです!
2つ目に、様々な出会いがあることです。イベントの参加者との出会い、交流が最も盛んです。また、会場を借りる時の取引先や、ゲストの方などとの出会いもあります。こういったつながりを持つことで、将来の可能性を広げられます。
自分たちのイベントを通して、日本の教育制度に影響を与えること!
先日の教育再生実行会議の方とのイベントは、その足がかりになったと思います。
近い目標としては、大手メディアに取り上げられるようになって、だんだんと影響力を増していくことです。
新歓における意気込みをEDUPEDIA(エデュペディア)のリーダーである磯辺菜々にインタビューをしました!
磯辺菜々 京都大学3回生 和歌山県出身
※プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
関西の小学校の先生などへの取材を通して、「子どもが伸びる工夫」を集めて記事を書き、EDUPEDIA(http://edupedia.jp/)に掲載しています。
そうです。EDUPEDIAとは、カリスマ先生の授業での一工夫や、おもしろそうなネタ、便利な教材などを集約した、小学校の先生のためのサイトです。
1・2回生が中心で、主婦の方が1人います。メンバー12人で和気あいあいと活動しています。みんな、教育について本当に真剣に考えています。相談しながら記事を書いたり、情報交換をしたり、取材して思ったことを語り合ったりもします。
特に、教員志望の人にはめちゃくちゃおすすめです。
例えば、社会、道徳教育、作文指導、iPadや電子黒板を活用した授業、クラス経営などなど…。関西中の教育現場に飛び込んで、自分の興味に合ったおもしろい授業を見られます。
また、これまでには、小学校の先生だけでなく、大学教授や小さな絵本屋さんなどを取材したこともありますよ。
そうですね。自分たちで先生方に取材の交渉をします。だから、メールマナー、名刺の渡し方、交渉の仕方など、社会に出ても通用する力が自然と身につきますよ。
様々な先生方とのつながりができることですね。また、インタビューや取材後の懇親会でお話を聞き、先生方がどんな想いで子どもたちと向き合っているのかを知ることができました。
「今日の夕食何を作ろう…」と迷った時にCOOKPADを見るように、全国の先生が指導に迷った時にEDUPEDIAを見てほしい。そうやって、EDUPEDIAを通じて、先生たちと子どもたちの笑顔を増やしていきたいです。
新歓における意気込みを地域協同ボランティアcompのリーダーである平阪優衣にインタビューをしました!
平阪優衣 京都女子大学3回生 京都府出身
※プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
京都の児童館ボランティアに通いながら、子ども向けのイベント企画をしています。また、ROJEのみんなに児童館ボランティアの情報を提供しています。
「ボランティア活動」とは言いますが、逆に私たちが子どもたちから元気をもらっていますし、子どもとのふれあいを通して大切なことに気づかされることがあります。はい、子どもとたくさんふれあえるのが、このプロジェクトのいいところですよ!
実は、大学・学部が誰もかぶっていないんです。すごく不思議なメンバーですよね(笑)
児童館を通して、子どもと地域をつなげることです。
学習支援ボランティアのリーダーである山口広峻にインタビューしました!
山口広峻 立命館大学3回生 京都府出身
※プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
東日本大震災の影響により福島から京都へ引っ越してきた小中学生を対象に、週に1度、テスト対策勉強や宿題のお手伝いなどの学習支援をしています。
季節ごとに、京都散策や大学の学園祭を楽しむ、といった遠足企画も行っていることですね。子どもたちに、京都のことも好きになってもらおうと思って企画しています。
まず、子ども好き!休憩時間には、子どもと一緒に遊ぶこともあります。
それに、真面目で謙虚ですね。リーダーの僕と違って(笑)
やはり、子どもと直接、触れ合えることと、京都にいながら復興支援ができるということですね。
子どもたちの笑顔を少しでも多く増やすことです!
みなさん、こんばんは!NPO法人ROJE関西学生事務局、広報課の宮嶋です。
さて、昨日6月29日(日)に2014年度第1回Talk Cafe「校長公募制度について考えよう」を開催いたしましたので、その報告をします!
Talk Cafeというのは、教育に関するテーマについて、語り合うイベントのことです!
1つ目のワークでは、「民間人校長」に対するイメージを皆で話し合いました。「報道でなされるように不祥事が多いのではないか」「他の先生たちとはうまく行ってないんではないか?」などとマイナスのイメージも多かったのですが、「熱意がありそう」「改革が出来そう」などプラスのイメージも数多く出ていました。
そして、司会者によるプレゼンを通じて、校長公募制度に対する知識を深めた後に、大阪市議会議員である藤田あきら先生に、大阪市が原則校長公募制を導入した背景や、狙い、実態などを講演していただきました。また、民間人校長である山口照美先生にもご協力いただき、アンケートという形で、現場の声を伝えていただきました。
次に、その話を受けて、「もし、自分が民間人校長になったら?」という視点で学校改革の施策を考えて、その後、考えられる批判を挙げていきました。改革の中身は多種多様で、「外部の外国人の先生や、高齢者の方々を招く」「ICT化を進める」「学校という環境を地域に開く」などなど、工夫に富んだ様々な改革案が出てきました。
最後に、今までの語り合いや講演を通じて、民間人校長に対するイメージはイベント開始直後と比べてどう変わったのか?ということを話し合いました。より深い考えやイメージを持っていただけたのではないかと思います!
参加者の皆様、第1回Talk Caféにお越しいただきありがとうございました。またの参加をお待ちしております。
ROJE学生ブログをご覧のみなさま
こんにちは。
立命館大学文学部2年の
犬塚真優子(いぬづかまゆこ)です。
関西ROJEでは代替わりを行い、1か月が経ちました。
6月1日より私がROJE関西学生事務局長を務めています。
各プロジェクトのリーダーも3年生から2年生へと変わり、新たなスタートをきりました。
これからは2年生が中心となって活動し、今まで以上に関西を盛り上げていきたいと思っています!
私は関西ROJEの温かい雰囲気が大好きです。
教育に対して各々熱い思いを持ったメンバーたちが、お互い刺激を受けながら支えあって活動している、それが関西ROJEです。
「大好きなROJEのメンバーと一緒に、その先頭に立って社会の役に立つ活動をしたい!メンバーが遠慮せず思う存分活動できるように支えたい!」
そのような想いから事務局長に立候補しました。
この一年間で、各プロジェクト活動の体制を整えるとともに、プロジェクト間の結びつきを強くしていきたいと考えています。
学生である私たちにできることは何かを常に考え、教育における多様な社会のニーズに応え続けるROJEを創っていきたいと思っています。
私自身まだまだ未熟で、これから代表を務める上で困難にぶつかることもあると思いますが、仲間と助け合いながら、全力を尽くし活動していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
関生事務局の田中です。
2014年11月23日関西教育フォーラム2014」は大盛況のうちに終了いたしました。ここに厚く御礼申し上げます。
ご来場くださった皆様にとって、本フォーラムがこれからの教育の在り方を考えるよいきっかけとなれば幸いです。
また、登壇者の方へ本フォーラムに関する質問等がございましたら、
「関西教育フォーラム2014専用質問受付フォーム」にてお寄せ下さい。
質問受付フォームのURLはこちら→http://to.ly/Jfjc
~質問受け付けは終了いたしました~
後日、関西教育フォーラム2014の報告ページにて掲載させていただきます。
報告ページには、講演録やゲストのお二方へのインタビュー記事、ご来場くださった方へのインタビュー記事も掲載いたしますので、ぜひご覧ください。
2月25日に京都大学にて〈第三回Talk Cafe ~これからの「入試」の話をしよう~〉が行われました。
TalkCafeとは、教育の様々なジャンルをテーマとし、30人程度でワークショップやパネルディスカッションを行うイベントのことです。
教育について深く語り合う場を設けることで、参加者の明日の行動を変え、日本の教育をより良くしていくことを目的としています。
今回行った第三回TalkCafeでは、特別ゲストとして教育再生実行会議の方々をお招きしました。
現在、センター試験の廃止、そして新たな入試制度の導入を、政府が検討していることはご存知ですか?
プログラムの第一部では、教育再生実行会議の方に新たな大学入試選抜のあり方について述べられた第四次提言(最新)の説明、そして、これらの制度が検討されている背景などをお話いただきました。
第二部では、第一部を受けて、グループごとに提言に対する改善案や具体案などを話し合い、教育再生実行会議の方々に提案しました。
ディスカッションはお菓子を食べながらリラックスした状態で行われ、どのグループでも活発に意見が飛び交っていました。
イベント終了後も各々で名刺を交換したり、懇親会へ行かれたりなど、坂者の方々の新たな交流の場も提供できたのではないかと思います。
今回のイベントに参加してくださった皆様、お付き合いくださり誠にありがとうございました。
またのご参加を心よりお待ちしております。
昨年の9月末に家庭教育学を専門とする、京都女子大学の表真美先生と対談を行いました!
テーマはズバリ、「家庭と教育」。
子どもの発達に大きく影響する要因の一つ、“家庭”で私達は何を伝え、行動していけばいいのでしょうか?
家庭と学校で行う教育の違いは?という素朴な疑問から将来の自分の教育方法のヒントまで、お話します。
【対談メンバー】
•犬塚真優子(立命館大学文学部)
•小沢史明(京都大学理学部)
•児玉なみ(京都教育大学教育学部)
•鈴木ひかり(同志社大学文学部)
目次 1.情操教育 2.表先生自身の子育て体験子育て観 3.学校と家庭の教育におけるそれぞれの役割 4.「生きる力」を身につける 5.未来の子どもに教えるべきこと 6.食育を子どもたちに伝える 7.対談者紹介
<要約>
「情操教育」は、本『家庭と教育』に書いてある4項目(絵本や本の読み聞かせをする、一緒に近所や市の図書館に行く、休みの日に家族で動物園・植物園・水族館に行く、休みの日に家族で美術館や博物館に行く)を指す。子どもに単に勉強させるだけでなく、様々な体験をさせることで、子どもの幅広い興味を引き出し、幅広い教養を身につけさせた方が良い。
<対談>
児玉:早速ですが、対談を始めさせていただきます。本日はよろしくお願いします。
私たちは表先生の『家庭と教育』という本を読んで、お話を伺いにまいりました。その本のなかで、「情操教育」について触れられている部分がありましたが、先生がお考えになっている「情操教育」の定義とは何でしょうか。この本によると、子どもを博物館や水族館に連れていくことや、絵本を一緒に読むということが挙げられていましたよね。
表:情操教育に関しては、『家庭と教育』のp6の表に載っていますね。これは京都市の全部の幼稚園、保育園に協力を要請して行った調査結果です。因子分析を用いて、選択肢を選んだ傾向で項目を因子分析しました。例えば、基本的な挨拶や礼儀作法について注意する人は、言葉の乱れや流行に対して敏感だ、ということや、ひらがな、カタカナを教える人は、数や英語の勉強もさせているということで因子が抽出されます。その手法で、親子の家庭教育におけるコミュニケーション15項目を5つのカテゴリーに分けることができました。
当初、芸術に触れたり、本を読んだり、自然に触れたりする教育を「文化的教育」と名付けようかとも思いました。というのも、フランスの学者にピエール・プルデューという人がいて、「文化資本」という理論を提唱しています。プルデューは、社会階層の流動性をよくするために、文化的な支援、たとえば、幅広い教養を身に着けるために、本を与えることや、文化施設に連れていくなどの支援が必要だと説いています。
こういった理由で、「文化的教育」にしようとも思ったのですが、それではわかりにくいし、漠然としていると思い、「情操教育」と名付けました。ただ、勉強させたりしつけをするよりも、文化的施設につれていったり自然に触れ合うなど、様々な体験をさせて幅広い教養を身に付けさせることのほうが重要だと考えています。実際、子どもたちを博物館などに連れていくと、よいパフォーマンスをするという結果が出ています。
確かに質問を踏まえて考えてみると、国語辞典や教育学辞典などに載っている訓示的な、論理的な「情操教育」と私がいっている「情操教育」は違いますね。感情や芸術、音楽などが含まれますよね。
この本の中の「情操教育」は感性を磨くということはあまり含んでいません。私がここで言いたいのは、138ページにも書いてあるけれど、子どもに勉強ばかりさせるのではなく、いろいろな体験をさせて、子どもたちの幅広い興味を引き出すことが重要だということです。
犬塚:つまり、先生がおっしゃっている「情操教育」というのは、本に書いてある4項目(絵本や本の読み聞かせをする、一緒に近所や市の図書館に行く、休みの日に家族で動物園・植物園・水族館に行く、休みの日に家族で美術館や博物館に行く)なのですね?
表:そうですね。一般に使われている「情操教育」は、感性を磨く、情緒を豊かにする、より正しい価値観を養うという目的には大いに役立つものだと思います。
<要約>
表先生は子どもを様々なところに連れて体験をさせることで、子どもの興味を引き出していた。しかし、実際は子どもに積極的に体験をさせるような親が少なくなってきている。また、最近は子どもよりも自分のことを優先する親が増えてきている。子どもを優先できない親は子育てをすべきではないとも主張している。ただ、そういったものは心の持ちようであり、子育てを辛いものではなく楽しいものだと捉えれば、良い方向へ向かってゆくのではないだろうか。
<対談>
児玉:表先生ご自身は情操教育を目的として、博物館等に出かけられたことはありますか?
表:はい、もちろん。私はよくそういうところに子どもを連れていきました。
私の長男は乗り物が好きなので京都の梅小路公園にも頻繁に連れて行きましたし、大阪、東京の交通博物館にも行きました。私自身、動物園や美術館が好きだったので、よく行きましたね。
また、私の長男は交通博物館がきっかけで国立大学の工学部に進学し、今はタイヤメーカーに勤めています。様々な場所に行くことが子どもの興味を引き出すのに良いと思います。
小沢:そういった幼児体験は本当に大事だと思います。私が物理に興味を持ったのも、小さい頃に親が科学館に連れて行ってもらえたのが非常に大きいと思います。
鈴木:私で言えば、今自分が好奇心旺盛なのも、色んなところに連れて行ってもらえたからだと思います。
表:そういうのはあると思います。特定のことを教えるというわけではありませんが、やはり色々な体験をさせてあげるのが大事だと思います。
犬塚:実際周りを見てみると、子どもをいろいろなところに連れていく親は少ないのではないでしょうか。情操教育の重要性をあまり感じていない親が多くいるように思われます。
表:私は地方の子育て支援のアドバイザーをしています。そこで私は、一番に子どものことを考えてあげて、と言っています。でも、通常の子育て支援では、お母さんのストレス解消法の紹介や、子どもよりも親自身の都合を優先した相談が多くなってきています。
子どものことを考えて情操教育に関する所に出かけていれば、一緒に自分も楽しめると思います。それを知ってほしいと思い、この本『家庭と教育』を一般向けに書きました。
小沢:わがままな親が増えてきているということなのでしょうか。もしそうだとすれば、そのような傾向は子育てにどのような悪影響を及ぼしているのでしょうか。
表:わがまま、といいますか自分優先な人が多いですね。親の背中を見て子どもは育つと言いますし、親が良い生き方をして頑張っていたら子どもにもそれが影響するとは思います。でもやはり子どもが小さい時は子ども中心でいるべきです。
自分を優先させてしまって我慢が出来ないのなら、子育ては義務ではないのですから子育てをするという選択をすべきではありません。最近はしないという選択をする人も多いですが、それも生き方の一つだと思います。
子育てをするのであれば、子育てに支障をきたすような趣味については、子どもがある程度自立するまでは控えるといった覚悟も必要になってくる場面があると思います。
小沢:先生自身も、我慢をしたり何かを控えたり、といったことはありましたか。
表:私は子育てを我慢とは思いませんでした。子育て支援のアドバイザーの会議では子育てを苦しいものと考える親の意見が多かったですが、私にとっては楽しいものでした。
海外の話になりますが、カナダの極北の原住民のヘアーインディアンという部族は、生活を「働く」「遊ぶ」「休む」の3つに分けて暮らしています。その中で子育ては「遊ぶ」に入っています。日本において子育ては義務のように思っている人もいますが、その部族の人はすごく楽しんで子育てをしています。子育てが楽しみになっているので、一旦子育てが終わった人でも、子どもをもらってまた育てたりします。
子どもは5歳までに一生分の親孝行をすると言いますが、それは子育てがすごく楽しいからなのです。今子育てに苦しんでいる親御さんは子育てを我慢とは思わないでください。時間がない中、制約された部分はありますけど、それ以上に楽しめることだと思うのです。
犬塚:子育てが制約を受けるもので我慢が多いと感じる親が多いのは、共働きの増加によるものなのでしょうか。
表:そうですね。今は生活が成り立たないから生計を立てるために共働きのスタイルが多いです。私も働いていましたが、仕事の疲れを子どもがうまく癒してくれました。仕事と子育ての半分ずつしかできないと考える人や自分のそれまでの生活が変わってしまうことで子育てを制約や我慢と捉える人が多いのですが、気持ちの持ちようでお互いに良い影響を与えることもあります。子育てと仕事どちらも2倍うまくいくようになると考えれば、どちらもいい方向に変わっていくのではないでしょうか。
児玉:子育て支援の中では、悪い方向に考えている人が多いようなのですが、その考え方を変えるようなお手伝いもしていらっしゃるのですか?
表:しています。その中で私は、子育ては楽しいものなので、母親のストレスを無くすことばかりではなく、子どもが楽しくうまく成長できることも考えてください、と話しています。国際調査では、他国は子育てを楽しいと捉える人が多い一方で、日本はそういった人が少ない結果となっています。また別の調査ですが、一生の中で子育て期が最も幸福度が高いという結果もあります。日本では誤解している人も多いのですが、子育てというのはいいものなのですよ。
小沢:日本人が子育てを辛いと思う理由は、社会の理解が足りない部分がひとつにはあるのではないでしょうか。例えば、電車でベビーカーを使うことに難色を示す人もいますよね。
表:共存というのはひとつテーマに挙げられると思います。最近は、子連れだからといって遠慮せずに行動する母親が多いので、そういったことが社会の理解を妨げている一つの要因につながっているのかもしれませんね。
私も小さい子どもを3人連れて動物園等に行っていましたが、赤ちゃんを連れていたらあやしてくれたり、声をかけてくれたりと、優しくしてもらった記憶があります。昔は、年配の人が自分の体験を思い出して手を貸してくれていましたが、最近ではそういった人が少なくなっているのかもしれません。
<要約>
情操教育や食育などを家庭でできないからといって学校に任せすぎるのは良くない。親は子どもの興味を引き出すために、様々なものに触れさせる機会を増やすようにすべきである。
また近年、子育て支援などは親のストレス解消に重点を置きがちであるが、親も一緒になって子どもと楽しむことで逆にストレスを解消できるのではないか。
<対談>
犬塚:情操教育に関して、学校ができることは何かありますか。例えば学校で博物館に行くことについてはどう考えていますか。
表:それもいいとは思うのですが、何でも学校に任せるのは良くないですね。もちろん学校で博物館に行ったことをきっかけに両親とそういった場に出かけるようになる効果はあると思うのですが。教師は他にもやるべきことがたくさんあって、忙しいですね。私は教員の養成もしていますが、教師の一番の仕事は勉強を教えることです。よく学生は、生徒一人一人を尊重して生徒の目線に立てる教師になりたい、と言いますが、それよりもまず授業をきちんとできるようになることが前提にあります、それができて初めて生徒一人一人のパフォーマンスまで目が行くようになります。勉強を教えることだけでなく、情操教育・食育など何でも学校がやるのは時間的に無理もあります。
小沢:子育て支援も行政がお金でおこなうのではなく、情操教育のための施設の無料券や本の寄付といった用途を限定させる方向にしたほうが良いのではないのでしょうか。
表:具体的に言うなればそうですね。
小沢:でもそういうものがあっても、時間や移動手段の問題で施設に連れて行くのを諦める人が多いのも事実だと思います。
表:そうですね。やはりひとり親の家庭は連れて行く頻度が少ないですね。時間と気持ちの余裕がないのが原因でしょう。
鈴木:親がそういったものに興味を持たないために、連れて行かないというのもあるのではないでしょうか。
表:そうですね。自分が興味なくても、子どもがどこに興味を示すのかは分かりませんから、色んなところに連れて行って欲しいですね。外に出たら煩わしさもありますが楽しいこともありますよ。
小沢:お母さんも一緒にストレス発散するのもいいかもしれませんね。
表:現実としては、お母さんのストレス発散の場がママ友と喋れるカフェしかないのが寂しいですね。子育て支援ではそういったことに重点が置かれているのですが、私はそういった行政の方針には反対です。
児玉:子育て支援の中で情操教育の推奨はされているのか調べたのですが、そういったものよりもお母さんの心の支援が目立っていましたね。
表:自治体が考えているのはそういったことが多いですね。子どもが遊べる場や子どものスペースがある、おむつを替える場が整っているなど、お母さんがママ友と楽しめる空間を作ろうとしていますね。なんだか少し違う気がしますね。
児玉:子どもと楽しめる場が大切ですね。私の経験ですが、ママ向けのイベントスタッフをしていると、子どもを預けてママ友と参加する親がすごく多かったです。せっかく子どもと一緒に来ているのにもったいないと思いましたね。
表:残念ですね。牧野カツコ先生という育児不安の第一人者は、子育て以外の活動、夫の子育てへの関与により不安が緩和されることを明らかにしました。実は子育てすることでもストレスが解消されるんですよ。
鈴木:子どもを産んでからのストレス発散方法を新たに考えるべきなのかもしれませんね。さっきの児玉さんのイベント経験談のように、子どもを預けてママ友だけで遊びに行ってしまうのは、私たち大学生が友達と遊ぶ感覚に似ています。その感覚を変えていかなくてはいけませんよね。
表:学生の時と同じように考えたら駄目ですよね。私は子どもを預けて遊びに行ったことは一度もありません。子どもを連れて行くのが好きでしたし、連れて行くことで子どもにいい影響を及ぼすだろうと思っていました。買い物に連れて行くのも金銭教育のためと考えたりしていました。
子どもが好きなものを持てるきっかけにもなるため色々な体験をさせたかったんです。習い事なども子どもがやりたいと思うまでやらせませんでした。子どもがいろんな興味を持って好きなことを見つけ出すのがすごく大切だと思います。私の子どもたちも、幼い頃に色々な体験をして好きになったものが今の仕事につながっていたりします。
また、好きなことを見つけることは自尊心の向上にもつながります。できないことがあってもなにか上手くできることがあったら、勉強や将来の仕事だけではなく自信にもつながりますよね。好きなことがある子どもはそれだけに強いのではなく、他のことにもいいパフォーマンスを見せてくれます。
鈴木:たくさん情操教育を施してもらったら、学校に行ってからも興味を持って授業に取り組めますし、自分の経験と知識を結びつけることができますよね。
表:そうですね。教育実習の巡回指導をしていた時、割り算の指導をしていたんですよね。そのとき、60÷20を3ではなく、30だと誤答する事例がありました。これは式の手法と数字のみで考えていたせいですね。体験を基にイメージすればこんなことは起きないはずです。色々な体験をして欲しいですね。
<要約>
食育、しつけ、情操教育などは、学校と家庭でそれぞれどちらがどのように教育するべきか、ということについて話し合った。基本的には家庭でおこない、各家庭でできない部分やまだ子どもに定着していない部分を学校が補っていくという形が良いのではないかとい結論に至った。
<対談>
犬塚:食育やしつけ、情操教育などは、学校と家庭でそれぞれどちらがどのように教育するべきだとお考えですか。
表:各家庭でできることまで学校でやるのはおかしいと思います。
食は、学校でのパフォーマンスにも大きく影響する大切な要素の一つです。実際に、アメリカの貧困地域で朝ご飯給食を実践したら、成績があがったという例もあります。日本にも朝ごはん給食をしている学校があります。家庭で食育を行うのは難しいという危機的状況だから、現在は仕方なく学校でやっていますが、本来、食育は家庭でするべきだと思います。栄養教育などは家庭科でするけれど、家庭科ですること以外は家庭ですべきですね。
また、学校は勉強を教えるところであり、礼儀やしつけも学校の役割ではないと考えています。
犬塚:そうですね、ただでさえ学校でやることが多いので、食育やしつけまでやっているとメインである授業が疎かになってきてしまう危険性があるかもしれませんね。
鈴木:確かにしつけなど家庭でできることは各家庭でしてほしいです。集団行動など学校でしか学べないものもあります。でも、お箸の持ち方など各家庭でできることまでも学校でやっていると、学校がパンクしてしまいます。
家庭が基本になって食育やしつけなどをしつつ、子どもができていない所を教師が直していくということなら、学校でもできるのではないでしょうか。
表:それがいいと思います。
<要約>
本来家庭でやるべきことに責任を持てない親がいるのなら、親への教育が必要になってくる。親教育を施す主体が、学校や国であると家庭への介入になってしまい難しい部分があるため、社会的な団体であるNPOや日本家政学会などの学会が行ったら良いのではないか。
<対談>
表:できるだけ家庭でできることは各家庭でやってもらって、その補助を学校がするというかたちならできそうです。でも、家庭でやるべきことを親が責任を持ってできないのなら、親への教育をしなければならないですね。
親への教育というのは、親の代わりに子どもに教育することではなく、親に教育をして親に責任を持たせるということです。
児玉:親に教育する主体は「学校」ですか。
表:主体が「学校」や「国」だと家庭への介入になってしまうので、「社会」が主体になり親に教育をすべきです。例えばNPOや家政学会がやるべきだと思います。
鈴木:親が子どもを産む前に、首の座らない時期の子どもの育て方などを教えるマタニティーセミナーを受けたという話はあっても、子どもが大きくなってからの育て方のセミナー(食育やしつけなど)を受けたという話はあまり聞いたことがありません。
表:そうですね。子どもが産まれる前には、セミナー等を自治体で開催していたりして、沐浴や授乳の仕方など、赤ちゃんが最低限生きるために必要なことは、両親学級などでやっていますよね。3歳児検診などでも、離乳食の作り方などを教えてくれると思います。
でも、子どもが大きくなってからのセミナーは親全員が参加しているわけではなくて、悩みのある人や興味のある人のみです。子どもへの教育に責任や興味を持たない親といった、本当に参加してほしい人が参加してくれていないのが問題ですね。
鈴木:子どもの生命に関わらないから、乳児期のセミナーに比べて重要視されていないのかもしれないですね。
小沢:そう考えると、子どもが死ぬわけではないので、行政が全ての親に参加を強制することは難しいですね。
表:全国にはセミナーをやってない地域もありますしね。子どもの育て方は人の価値観に左右されるから難しいですね。子どもの生死にかかわることは全員が必要とするけれど、子育てに関しては「自分の子どもだから子育ての仕方は自由だ」という考えがあり、国から押しつけることはできません。
第1次安倍内閣の時に教育再生(新制)?トル?会議で親教育の話が出ていましたが、介入のしすぎと批判されていましたね。橋下氏も親教育について触れていましたが同様の理由で上手くいかなかったようです。
そういった理由から、私は子育てなども研究している日本家政学会などが行うべきだと考えています。親教育とは少しずれますが、学会で実際に家族生活教育など進めている部分もあります。
児玉:単に行政などの上からの立場からではなく、専門家の意見なら納得してくれそうですね。
鈴木:専門家の研究結果を示すことで、素直に取り入れてみようという気持ちになってくれる親が増えるといいですね。
<要約>
学校教育の中でしか学べないことや学校生活の中で学ぶ方が良いことは何か、ということについて話を進めた。人間関係に関しては、ドイツの授業例を見ていった。また、家庭科教育(特に金銭教育)をどのような方法で行うのが適切であるかを話し合った。
<対談>
犬塚:これまで家庭での教育について話してきましたが、逆に学校教育の中でしか学べないことは何でしょうか。私は、集団生活、人間関係の築き方などが挙げられると思いますがいかがでしょうか。
表:そうですね。人間関係は大切だと思います。私はフィンランドの家庭科教育を研究していましたが、家庭教育の中に人間関係の分野がありました。日本の家庭科教育では、多くても家族と衣食住と子育てくらいですよね。
先々週、ドイツの小学校・中学校を見学したのですが、そこでも人間関係の授業をしていました。ドイツの小学校の生活科や総合のような授業で、「ザッハ・フンダリフト」や「ザッハ・フンデ」または単に「フンデ」と呼ばれていたりします。
その授業は色んなことが組み合わさってできていて、人間関係や集団生活の分野もあります。ドイツは小学校が4年までで、5年生からは職業学校に行く人や、大学進学する人は「ギムナジウム」へ行きます。
少しドイツの教科書を見てみましょうか。(ドイツの3・4年生の教科書を見せていただく。)
子どもたちの間でもめ事が起こって、それを自分たちで解決する、といった感じのストーリーが書いてありますね。
犬塚:日本の道徳の授業に似ていますね。
表:道徳は日本で教科ではありませんが、ドイツでは教科の中で行われています。この教科書とはまた別の話になりますが、ドイツの小学校2年生の授業を見学したとき、人間関係の授業がありました。
はじめにリラックスできるような音楽をかけ、部屋を暗くしてストレッチをして、その後みんなで輪になって色んな告白をしていきます。「○○ちゃんが△△をしてくれて嬉しかった」といった感じで。
授業が進むうちに、「この間○○ちゃんに頭を叩かれた。とても痛かった。」といったように、悪いこと告白する生徒も出てきます。
そうしたらその○○ちゃんが「それはわざとじゃなくて手が当たっちゃっただけ。」というようにやり取りをしていきます。
先生はそれを見守りながら、「人に嫌な気持ちをさせるようなことをしたら駄目だよ、でももし嫌なことをしてしまったら謝ろうね。」というように輪の中に入ります。
(教科書の他のページも見せてもらう)
児玉:教科書を読んでみると科目に関係なく生活に密着した内容が載っているので、日本とは大分異なった内容になっていますね。
表:総合科として理科・社会も含めてやっている感じですね。日本では、1・2年で生活科、それ以降は理科・社会・家庭科・総合などに分かれますがドイツは小学校が4年生までだから、全部を生活科でおこなっていますね。交通ルールや環境、消費活動など生活に結びつくことを全般的にやっています。
鈴木:日本ではあまり金銭教育をしているイメージがないのですが、ドイツでは金銭教育も含めて総合科でやっていますか。
表:日本でも金銭教育はしていますよ。家庭科の5・6年生の家庭科の教育に載っています。(実際に教科書を見せていただく)金銭教育をしているとはいっても、実際に買い物まではしない場合もあるかもしれませんね。
鈴木:私が小学生の時は、確かに買い物はしませんでしたが、代わりに商店街のインタビューをしましたね。
表:食品の表示の知識などは授業できちんと学ぶことが必要だけれど、体験や実践なしでは金銭感覚も身につきませんね。
鈴木:私も一人暮らしをしてやっと金銭感覚が身についたと感じています。お肉や野菜の選び方など、授業で知識としては学ぶけれど、実践しないから身につかなかったと思います。
小沢:家庭科の実習で「買い物」と「調理」をまとめて行ってみるのはどうでしょうか。
表:家庭科で教えることが多すぎて時間がないのかもしれないですね。
ドイツでは先生によってやる内容はバラバラです。ドイツでは教科書を見るとたくさんの分野や項目があるけれど、全部やっているわけではありません。担当の先生の得意な分野だけということや、そもそも教科書を使わないクラスもあり、先生の裁量に任されています。
鈴木:担当の先生によって教えることがバラバラだと、子どもの将来が狭くなる可能性もありそうですね。
表:それに対して、日本では学習指導要領に沿って全国津々浦々同じ教育をしています。
それによって、地域格差が出ないというのは良いことだと思いますが、学習指導要領に実体験に即したものが少ないのが問題ですね。
小沢:(例えば、保険・宗教・政治などが挙げられると思いますが、そのような部分は家庭に任せなければばらないのでしょうか。)
表:(確かに日本では、限られた時間で教えるのは難しいですね。それをやろうとしたのが、総合的な学習の時間ですが、あまり上手くいっていません。今まで先生たちがそのような授業をしたことがなく、何をやったらよいかわからなくて上手くできないのかもしれません。)
鈴木:実体験に即した内容を学ぶ理由として、子どもが勉強をする理由がわかる、というのが挙げられると思います。算数や家庭科など、実生活の中で実践すれば勉強する意味がわかっていきそうです。自分が生活する上で必要だと思ったら、きちんと学ぼうとするはずです。
表:実生活に即した教科の指導を組みなおすことが必要となりますね。誕生から死までを追ってつくる授業、教科を取り払った教育も良いかもしれません。
犬塚:でも、大きく変革せずに今のままの教育方法でやるなら、学校でやりきれない実践の部分を家庭で実践してもらうくらいしかできないのかもしれません。
表:そうですね、学校が様々な単元の学習を組み合わせて、実生活に応用できるような教えていくのが重要だと思います。
表:なので、生活に密着した教育というのが大事になってくると思います。
鈴木:そういった教育についてですが、子ども自身が自分に必要があると思えば自主的にやるようになるし、親が情操教育などに重要性を感じてくれれば取り組んでくれるのではないかと思います。
児玉:私が大学生になり一人暮らしを始めた時に、電気水道の契約や通帳の作り方などは一人でやるようにと親に言われました。私は必要に迫られてひとつひとつネットで調べて勉強していきました。自分の場合はそれでよかったですが、こういったことを学ばないで社会に出て行く学生も多くいるのではないかと感じました。
表:そういったことがまさに生きる力ですね。学校教育では基礎の学習をすることが生きる力よりも重要だと考えられていますが、教養を身につけるということは生きる上で大事になってきます。家庭科・保健・経済でもそういった生きる力を教えようと試みていますが、もっと力を入れて取り組むべき問題だと思います。
鈴木:私は、保険・経済・政党・選挙の仕組みは公民で基本的な部分だけ学んだ印象です。
小沢:ただそういった授業だけでは実際の投票行動に繋がりにくいのではないでしょうか。例えば、授業で模擬投票などしてみないことには、多くの人が政治的な関心を持つようになるのは難しいと思います。立命館など私立の学校では模擬投票のような授業が行われています。そのような踏み込んだ内容の授業を公立も取り入れていくべきだと思うのですがどうでしょうか。
表:これは子育てにも言えることですが、若い人たちが関心を持って選挙に参加しないと、老人ばかりに優遇された政策になってしまいます。高齢化している国家でも高齢者福祉と児童福祉の比率が拮抗している国が多いのですが、日本は非常にかけ離れています。若い人たちが投票をしなければ、子育てや教育にお金が行かなくなってしまいます。
表:(例えば政府が考える家族モデルというものも父(サラリーマン)、母(専業主婦)、二人の子どもという一つのモデルをずっと使っています。核家族だけでなく母子家庭・一人暮らしなど生き方が多様化している中、昔と同じもので考えているのは不自然なのではないか。)
表:(だからまずは投票するというのが大事です。18歳から選挙権を与えようという動きもあるのでぜひ若い人には投票に行ってほしいです。親が子どもと一緒に投票に連れて行けば、子どもも政治に興味を持ってゆくゆくは投票に繋がると思います。)
<対談>
小沢:話は変わりますが、将来の話を伺いたいと思います。つまり、僕たち大学生が結婚して子どもができるような時代には、家庭や回りの環境はどのようなものになっているのでしょうか。また、そういった中で子どもにどんな教育をしてあげたらよいのでしょうか。
表:私たちの頃よりも情報化が非常に進みましたね。調べればいつでも何でも分かるような時代になりました。私はスマートフォンを会議中に分からないことを調べるのに使ったりしている程度ですが、スマートフォンに依存している人も多くいるのではないでしょうか。
そういった中で、直接的な体験をしていくというのはより大事になっていくと思います。ネットで調べることで、仮想的に様々なことを体験した気になるということが非常に多くなってくるでしょう。しかし、ドイツへの取材でも多くありましたが、実際に足を運んで直接会って話をすることで初めて分かることが多くあり、そういった情報の方がずっと価値があります。
犬塚:ということは情報に対してどのように向き合うのかという教育をしていかなければならないのでしょうか?
表:そういったことは若い人のほうが詳しいですよね。親が子どもを教育しようと思っても親がそういった新しい情報に追いついていない部分が多くあり、少しずつ逆転現象のようなものが進んでいると思います。例えば、ネットでのいじめや犯罪行為などはもう親が認知できない部分で起きているような問題になっています。
鈴木:ネットでのやり取りが増加することで子どもや家庭にどんな影響が及ぼされると思いますか。私は、直接話すことが減っていくことで、コミュニケーション力が低下していくのではないかと思うのですがいかがでしょうか。
表:それはあると思いますね。例えば今の子どもは、ネットで人間関係がこじれてしまっても実際に会って話し合うことで解決しようとはせず、機械に任せるようになってしまっています。そういったことがいじめの要因や手段にもなってしまっていますし、学校がいじめを見つけるのを難しくさせています。いじめを防止するにも、学校側が道徳の面から訴えることはできても、いじめの手段を絶つことで防ぐということは今まで以上に難しくなっていくでしょう。最近、LINEなどの新しいコミュニケーションツールが続々と出てきていますが、それらを上手に使いこなさなければならない時代になると思います。
ネットの発達に伴うもう一つの問題点として直接的な体験の減少が挙げられると思います。もしかしたらそのうちテクノロジーの著しい進歩により、リアルな体験が必要なくなっていくのではないかとも思います。しかし、どんなに仮想的な世界が広がっても、私たち人間自体はリアルなものなので、決して現実世界と生活を切り離すことは出来ません。それに、やはり直接触れなければ分からないこともあるので、今まで以上に、直接的な体験が大事になってくると思います。
小沢:ではそういったコミュニケーションについてはどうやって教えていけばよいのでしょうか。
表:やはり、直接会って話すことの大事さもそうですし、いじめをさせない心や良心といった内面的な部分を育て行かなければいけないでしょう。ただ、「教える」というように〇〇しなきゃと窮屈に思うよりは、子どもと一緒に体験をすることで、楽しくストレスなく生活していけるのではないでしょうか。
<要約>
家庭での実践が必要。家事を手伝ったり、買い物に親子一緒に出掛けたりすることで、料理を作る過程や職の選び方を学ぶことが望ましい。そのためには、まず家庭で健康的な食生活を送る必要がある。たとえ健康的食生活を営んでいない家庭があっても、何を食べるかというのは個人の自由であるため、国や行政が介入すべき問題ではないため、専門家やNPOなどが助言していく方が好ましい。
<対談>
鈴木:健康的な食生活を実践できる人間を育成するにはどうしたら良いのでしょうか。例えば、一人暮らしの大学生の食生活の乱れが問題になっていますが、将来自分で自分のバランスをうまく保つことができる人、生きる力を身につけた人を育てるには、具体的に子どもにどのような教育をしたら良いのでしょうか。
表:家庭科や食育でもやっていますが、やはり知識に傾倒してしまい、実践を伴うことが少ないので、基本的には家庭で行うほうが望ましいと思いますね。うーん、どうしたらいいんでしょうかね。
小沢:家庭でスーパーに買い物に行くところから料理、皿洗いまで親子で一緒にやったらいいのではないでしょうか。
表:そうですよね。その過程全体にかかわることが大切ですね。
鈴木:なるほど。食を選択して栄養バランスの取れた食事をとるためには、何にどのような栄養が含まれていて、それぞれの栄養素にどんな効果があるのかなどの知識が必要だと思います。しかし、親や子にそれについての興味や知識がなかった場合、家庭教育でそれを補うのは難しいのではないかと思います。その場合どうしたらよいのでしょうか。
表:そういった問題は難しいですね。これから私たち国民全員が一緒に考えていくべき問題ではないでしょうか。
小沢:実践するにもやはり知識が必要ですね。食育の知識に関連して僕がよく聞くのは、添加物のことですね。
表:最近それについての本がでましたよね。電車の吊り広告で見ました。その本にも載っていたのですが、たとえばお刺身についている大根のつま。私よく加工食品やお惣菜よりもお刺身をよく食べるんですけど、ある日その大根のつまを味噌汁の具にしようと思ってお鍋に入れたのに、一向に柔らかくならないんです。
児玉:添加物が浸み込んでるんですよね。
表:そうなんです。私は何も知らなかったので、つまを食べて野菜もとれて健康的だと思って全部食べていました。それをきっかけにおかしい!と思ってつまを食べなくなりました。
鈴木:わ…私も全部たべていました…
表:でも、食品衛生法にのっとって作られているはずだから、そんなに心配する必要はないと思いますよ。あまり気にしすぎると食べるものがなくなってしまうので。ただ、そういう知識はあったほうがよいということですね。
小沢:そうですね。知っているということは大事ですよね。
表:ほかにもコンビニのおにぎりに、ご飯粒をつややかに見せるために添加物が使われているなど、いろいろあります。『買ってはいけない』という本がベストセラーになりましたが、その本にも書いてありました。アメリカでも社会階層が低い人のほうが肥満の方が多いですよね。食事の水準が低いからでしょうね。
今「手作り料理はなくなってしまうのではないか」という研究をしています。昔は家の中の服装は各家庭で作っていたけれど、今ではそれもほとんど既製服になってしまっています。衣類の変化のように、食も変化していくのではないかという研究です。栄養があって、安全で、安価だったら、手作り料理よりもお惣菜を選んで、手作りしなくなりますよね。
鈴木:一人暮らしをしていて、素材を買うより、お惣菜の方が安全で、安かったら、お惣菜を選びそうですもんね。
表:そうですよね。一人暮らしや仕事が忙しいなどの理由で料理をしない人が増えていったら、手作り料理がなくなっていってもおかしくはないですよね。
小沢:確かに、料理をしなければ、火のそばなど熱いところにいなくて済むし。
表:そう、料理は大変なことですもんね。では、料理をする、続けるには何が必要だと思いますか。
児玉:私は、作ることが楽しいから料理をします。自分がお店やスーパーで買って食べていた料理の作り方を知ったら、自分でも作ってみたくなります。ですから、料理をする、続けるには過程を楽しむことや探求心が必要だと思います。
小沢:サイトなどで検索して出てきたレシピなどを見て、自分で作ることができたら、自分でも作れるんだと思って嬉しくなりますね。
表:そうですね。過程を楽しむということも大切です。出来上がったものだけを見るのではなく、それが作られる過程を知っておくというのは確かに大事なことですよね。それは一つあります。
では、料理することはなぜ必要だと思いますか。
鈴木:日常的に料理をする行為が、文化を保存することにもつながるからではないでしょうか。というのも、手作り料理は、各家庭やその国の文化であり、アイデンティティーの源でもあると思うからです。
表:そう。それに人の好みはそれぞれだから、自分が食べたい時に自分の好きなものを作れるということもあります。買ってきたものは、人から与えられたものなので、みんな同じ味です。自分の好きなものを自分で作れるという能力は大事です。家庭科でもそういうことを教えていかねばならないと思います。だから、どんなに既に調理されているものが安くて、品質が素晴らしくても、自分で料理を作るという能力は大切です。また、やっぱり選ぶにしても知識は必要ですしね。
やはり、健康的な食生活を送ることのできる人間を育てるには、やはり各家庭で健康的な食生活ができていないといけませんね。学校の食育とかで教えるにも限界があって、家庭で実践してもらうために家庭科でも教えているので。しかし、食事も子育てと同じで、何を食べても自由なので、国が介入すべき領域ではないと思います。それに学校で教えても実際に家庭で実践しなければ何も変わりませんよね。教える場合には、国や行政がトップダウンで教えるのではなく、専門家の学会やNPOなどがボトムアップで教えていけば、より多くの家庭が実践しようとするのではないでしょうか。
児玉:そうですね。健康的な食生活を送るためにこれから私たち一人一人が家庭で自分自身の食育を行なっていかなければなりませんね。まだまだお聞きしたいこともございますが、そろそろお時間なので対談を終わらせていただきます。今日はありがとうございました。
京都女子大学
発達教育学部 教育学科 教育学専攻
発達教育学研究科 教育学専攻 教授
代表書籍:『食卓と家族 家族団らんの歴史的変 遷』(世界思想社・2010年)
“幸せな家族”の象徴としての食卓
「食卓での家族団らん」はどのように意味づけられてきたのか。
言説の初出、歴史的変遷をたどり、
本書の内容
序章 問題設定
第Ⅰ部 食卓での家族団らんの現実と言説
第一章 幸せな家族の象徴としての食卓
第二章 戦前における食卓での家族団らん
第Ⅱ部 教科書・雑誌における食卓での団らん言説の歴史的変遷
第三章 食卓での家族団らんはいつ始まったか
第四章 教科書に描かれた家族の食卓
第Ⅲ部 これからの食と家族
第五章 子どもの発達、家族関係に及ぼす影響
終章 食卓は家族を救えるか――これからの食と家族
―ROJEはどんな団体ですか?
大学入学当初から、将来は教師になりたいと思っていまし
―ROJEは本を読んだり講義で学ぶだけは分からない、
日々の活動から年1回の大きな教育フォーラムまで、どれ
特に教育フォーラムは、準備にもたくさん時間をかけてい
犬塚さん、ありがとうございました!
これから各プロジェクトのリーダーのインタビューも随時
関西ROJE 新歓特設ページはこちら→ http://urx.nu/izY0
新歓イベントのお申し込みはこちら→ http://urx.nu/izXL
学生ブログをご覧の皆様、こんばんは!
新歓広報担当の森田です。
新入生の皆さんは入学式を終え、どんな大学生活を送ろうかわくわくしている頃でしょうか。
さて、今回はEDUPEDIA(https://edupedia.jp/)のプロジェクトのリーダー・森七恵さん(京都大学3回生)のインタビューをお届けします!
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―EDUPEDIAはどのような活動をしていますか?
小学校の授業や教員主催のセミナーを取材し記事を作成して、全国の先生に向けて、WEBサイト上で教育実践情報を発信しています。
―EDUPEDIAの良いところを教えてください。
授業を見たり、先生の生の声を聞いたり、現場に触れられるところです。ほかにも、先生とのメールのやりとりや記事作成、企画考案など様々なことにチャレンジし、貴重な経験ができます。
―どのようなメンバーが活動していますか?
楽しいことが大好きなメンバーばかりで、作業会には笑いとお菓子が絶えません。大阪・奈良・神戸などにみんなで取材に行くときには、ついでに観光を楽しんだりもしています。
関東のメンバーとの交流も深く、東西合同の合宿やミーティングを行ったりもしています。また関西では、主婦の方も記事の添削などで活躍してくれています。
―EDUPEDIAはどのような人にお勧めですか?
「授業を見てみたい」、「先生の生の声を聞きたい」など学校現場に興味のある人におすすめです。自分が授業を受けていた時とはまた違う視点で、学校現場を見ることができます。また、文章を書くのが好きな人、楽しい企画を考えたい人などにも活躍してもらえると思います。
―EDPEDIAに入って良かった!と思ったことを教えてください。
たくさんの素敵な先生との出会いが、一番嬉しいことです。EDUPEDIAに快く協力してくださる先生、応援してくださる先生に出会うと、もっと頑張ろうという気持ちになります。授業を見ることも先生にお話を聞くことも、EDUPEDIAだからこそできる経験だと思っています。
―最後に、新入生に一言お願いします!
「え、小学校の授業ってこんなにおもしろかったっけ?!」「先生ってこんなにすごいんだ!」。EDUPEDIAで活動していると、子どもでも先生でもない立場から授業を見たり、先生にじっくりインタビューしたり、今ここでしかできない経験・発見がいっぱいです。ほかにも、自分が書いた文章・考えた企画がサイトに載って全国の先生に見られるなどワクワクすることばかりです。「取材?記事?企画?何それ、できるかな…?」。でもみんな、一からのスタートです。先輩が、楽しくおかしく教えます!私たちと一緒に、今ここでしかできない経験、してみませんか?みなさんと活動できる日をとても楽しみにしています!
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森さん、ありがとうございました!
各大学での説明会もいよいよ始まりますので、EDUPEDIAに興味をお持ちの方も気軽に参加してみてくださいね。
そして、次回の新歓イベントは4月11日のROJEclass(内部勉強会)です!
今回のテーマは 「日本の理想の英語教育」です。終了後に説明会も開催します!
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【新歓企画】【高校学習支援 リーダーインタビュー】
学生ブログをご覧の皆様、こんにちは!
新歓広報担当の森田です。
3月末から始まった関西ROJEの新歓ですが、今日の時点でなんと5人のメンバーが新たに仲間に加わってくれました!
新メンバーは1回生だけでなく、3・4回生の方もいます。「教育に興味がある!」という方は何回生でも歓迎していますので、気軽に説明会やイベントにお越しくださいね!
さて、事務局長から始まったリーダーへのインタビュー企画、今日が第3回目。発足したての『高校学習支援』のリーダー・櫨山雄貴さん(同志社大学2回生)のインタビューをお届けします!
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―高校学習支援プロジェクトは今年から立ち上げになりましたが、何故はじめようと思ったのですか?
関東ROJEで行われている高校学習支援プロジェクトに参加させてもらった際、実際の学校現場と大学生が連携して活動するプロジェクトが関西ROJEにもあればいいな、と思いました。
また大学生が学校現場に赴き先生・生徒と関わり合うことで、高校生が自分の事を振り返ってみたり、自分以外の人の想いに耳を傾ける“場”を創りたいな、と思いこの活動を関西でもやってみたい、と思いました。
―今後どのような活動をする予定ですか?
現在これからの活動形態は、まだはっきりと決定していません。
ただ、現段階で考えている事としては、高校生の勉強を指導する教科指導や授業サポーターなどを通じて、協力してくださる学校との信頼関係を築いていきたいです。
またゆくゆくは、高校生を対象とした教科指導以外の授業を企画したいと考えています。
―どのようなメンバーで活動していますか?
現在は、僕と新3年入屋の2人で活動しています。
プロジェクト1年目なので、これから共にこのプロジェクトを創る仲間を募集しています!
―このプロジェクトはどんな人におすすめですか?
僕たちの活動は、学校現場で先生・生徒と関わり合いながら行う予定です。なので、やはり実際の学校現場で何か活動したい人。
あとは、プロジェクト1年目ということもあって、まだまだこれから想いを共有し実行にうつしていくことがたくさんあります。そういった意味で既成の活動内容にとらわれず、仲間と何か新しい事を創っていきたい人におすすめです!
―最後に新入生に一言お願いします!
新入生のみなさんと同じく、このプロジェクトはROJE関西では今年1年生の活動です。この活動に関わってくれるみなさんの想いやアイデアも聞きながら進めていきたいと思っています。
発足1年目の新たな1ページを、僕たちと共に創りませんか?
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櫨山さん、ありがとうございました!
まだできたばかりということもあり、新入生の活躍が期待されるプロジェクトですね。
さて、今週のイベントは下記のとおりです。18日は京都のおしゃれなカフェでROJEメンバーとわいわい語れるイベントです、ぜひご参加ください!
<今週の新歓イベント>
13日(月)説明会@京都女子大
15日(水)説明会@京都大学付近
16日(木)説明会@同志社大学今出川キャンパス
17日(金)説明会@立命館大学衣笠キャンパス
18日(土)えでゅと~く(京阪三条土下座像集合)
※場所の詳細や開始時間は参加申し込み後にご連絡いたします
関西ROJE 新歓特設ページはこちら→ http://urx.nu/izY0
新歓イベントのお申し込みはこちら→ https://docs.google.com/…/1MaixfSCBsCHOQB6XVSQsBjM…/viewform
みなさん、こんばんは!
関西学生事務局新歓広報担当の宮嶋です。
4月から始めた関西ROJEのプロジェクトリーダーインタビューもとうとう最終回です!
放課後ボランティアcompのリーダー、大野花代(京大2回生)にインタビューしてみました!
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__普段は、どのような活動をしているんですか?
現在行っている活動は、月2・3回の児童館でのボランティアです。具体的な内容は、児童館で遊ぶ児童(小学校低学年)を隣で見守る、一緒に遊ぶ、遠足についていく、お祭りを手伝う等です。また、今年度から、職員の方と一緒に月1の編み物教室を開く予定です。あくまで一例です。活動は児童館の予定と各自の裁量によります。
ボランティアにいく日程は個人で決めていますし、活動の時間も人によりけりですが、普段学校帰りの子どもたちが児童館にいるのは大体午後3時から5時にかけてなので、それに合わせて行くことが多いです。
__どうしてボランティアをしているんですか?
プロジェクトの目標という面から答えると、「活動に関わる大学生と子どもたちにとって、ボランティアが日常の一コマになること」という目標を達成するために、まずは自分たちが実際にボランティアを行い、日常の一コマに取り入れてみる必要があると考えているからです。
ただ、個人的な思いとしては、こういった目的意識の他にも、子どもが寄ってきてくれるとやっぱり嬉しい、子どもたちの成長が素直に楽しみ、ちょっとした息抜きに、等々の理由に支えられてボランティアを継続できている気がします。
___ボランティアをしていて、いいと思うところはなんですか?
「自分のペースで活動できるところ」
「ゆっくり着実に誰かの役に立てるところ」
「子どもがかわいくなってくるところ」
「ボランティアに慣れられるところ」
ボランティアを募集しているところはたくさんあるので、慣れると活動の幅が広がります!
___どのような人におすすめですか?
「ボランティアしてみたい人」「子どもが好きな人、苦手な人」「地道に活動できる人」
「ボランティアなんて何が楽しくてやってるんだろうと思ってる人」
などの方におすすめです。
___最後に新入生に一言!
地道な活動ですが、ゆっくり着実に誰かの役に立てる活動です。初めは面倒だったり関係づくりに悩んだりもしますが、子どもの顔と名前がわかってくるほどに、会えばなんだかんだで寄ってきてくれるようになるほどに、自然とボランティアに足が向くようになります。
子どもが苦手な人にもおすすめしているのは、継続的な活動なので苦手でも時間をかけて関係を築いていけるからです。初めは慣れない場にいることでのある種の居づらさを感じることもあるかもしれませんが、初めは空間に一緒にいるだけでも大丈夫です。もちろん、相談にも乗ります。あなたの日常にも一コマ分、ボランティアを入れてみませんか?
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大野さん、ありがとうございました!
自分のペースで楽しく出来そうなプロジェクトですね。
今後も関西ROJEでは新歓を行ってまいります!
「ROJEに少しでも興味を持った!」という方は、是非是非説明会やイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。
それでは、この記事を読んでいる皆様にお会いできるのを楽しみにしています!
ROJEブログをご覧のみなさま
こんにちは!
立命館大学文学部3年生の犬塚真優子です。
昨年6月1日、私が関西学生事務局長(関西ROJEの学生代表)に就任してから1年間が経ち、任期が終了いたしました。
支えてくださったみなさんに感謝の気持ちを込め、ご挨拶いたします。
昨年度は、関西ROJEがプロジェクトごとに分かれて活動するようになってから2年目でした。
社会で本当に必要とされていることは何か?を元に、プロジェクトの活動内容の再考を行う年となりました。
その中で代表を務め、非常に多くの経験をさせていただきました。
関西ROJEの方向性を決める中で悩むことも多かったのですが、苦悩の中で自分とも向き合うことができ、非常に学びが多かったと思っています。
今後もこのような経験を生かし、後輩に寄り添ってサポートしていきます。
最後に…
私自身、代表として至らない点が多かった分、非常に多くの方に支えていただいたと実感しております。
心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
今後もどうかご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
犬塚真優子
みなさんこんにちは。伊藤駿です。今日はスウェーデンからスコットランドに移動する途中でこの記事を書いています。今更ながらヨーロッパに行くのは今回が初めてで、毎回ドキドキしながら移動しています(荷物の心配しながら)。
さて、今日のテーマは「一人も見捨てない教育」です。実はこれから3回分は自分の研究関心との親和性も高く、とても書きやすいですが、書きすぎてしまいすぎる気もしています。
副題には、「原学級方式」と「同和教育」という2つのキーワードをあげました。どちらも大阪の教育を語る上で外せないキーワードだと思っています。
まず前者について説明します。原学級方式という言葉自体はおそらく正式なものではありません。またこの表記について反対されている方がいるのも事実です。簡単にいうならば子どもの教育的ニーズにかかわらず、同じ学級の中で教育をしていこうというものです。これも諸説ありますが、2007年の特別支援教育がスタートしてから特別支援学級、学校(以下、特学と略記)に在籍する子どもの数は増加の一途をたどっています。これは特学が個々の教育的ニーズに応答することができていると考えることもできますが、逆に言えば通常学級から排除されている子どもが増えているとも考えられます。
大阪の原学級方式では、確かに特別支援学級籍の子どもも存在しています。しかしその子供たちへの教育も大部分を通常学級の中で行っています。その理由は後で述べる同和教育の流れから「別の場での教育」ということへの抵抗があったことも事実でしょう。しかし、全国的に特学への在籍児童数が増加する一方で、通常学級での教育にこだわり、また学力保障への取り組みを続けている背景には「一人も見捨てない」という共通見解があるからこそ成立しているように思います。
後者の「同和教育」については、聞き覚えがある人もない人もいる言葉でしょう。私は学校教育の全てを千葉県の公立、私立で受けてきましたが、この言葉と出会うことはなく、大学院入試の時に初めて知りました。この言葉は、被差別部落(この言葉がどこまでを指すかという明確な定義はありません)の子どもたちの学力保障に向けた取り組みを指すことが多いように思います。
被差別部落の教育は今となっては想像もできないほど劣悪な時代がありました。保護者が子どもを学校に行かせない/行かせられないために、貧困の再生産が繰り返されており、そこからの脱却のための取り組みも様々にされました。識字教育など、今となっては当たり前にみんなができることだと考えられている水準から行う必要があったようです。特に大阪はその同和教育(解放教育)が盛んであり、様々な差別からの解放に向けた教育実践や副読本『にんげん』が無償配布されていた事実もあります。
「一人も見捨てない教育」。この言葉は、どのような立場であれ、その子どもの学力保障へ向けて歩み続ける教育を指し示しているように思います。以前も紹介した通り、残念ながら子ども自身にはどうしようもない生まれた時点での差が学力への影響を与えていることは事実です。
そのような状況を再生産するのではなく、乗り越えるために、私たちは何ができるのでしょうか。
参考文献
藤田修 1998 『普通学級での障害児保育』 明石書店
高田一宏 2008 「同和地区における低学力問題」『教育学研究』75,2,pp.180-191
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ROJEホームページをご覧の皆様、こんにちは!広報担当の森田です。
関西教育フォーラムまでいよいよあと2日となりました!今回は、特別ゲストの西矢先生が勤務されている「茨木市立郡山小学校」を見学したメンバーによるコラムをご紹介します。郡山小学校ではどんな実践がされているのでしょうか。ぜひご覧ください。
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みなさんこんにちは。関西教育フォーラム総務部の大野です。雨続きの今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さて、先日ROJEのメンバー5人が茨城市立郡山小学校に見学に伺わせていただきました。郡山小学校は、かんふぉ当日に特別ゲストとしてご登壇いただく西矢先生が勤務していらっしゃる小学校です。今回のコラムでは、ROJEメンバーが一大学生として見て来た郡山小学校についてお伝えしたいと思います。どうぞ最後までおつきあいください。
教室に入ってまず目に入るのは、その特徴的な机の配置です。郡山小学校では、黒板の方へ口を開ける、三重のコの字型に机が並べられています。前方の黒板中央の椅子に座る先生と、それを囲む形でコの字に机を並べる子どもたち。さながら議会の様な机の並びです。先生が児童と同じ目線に合わせていて、児童を中心とした雰囲気でありながら、先生の方を向いて話を聞く空気ができていました。
この様に、授業開始時、机はコの字型に並べられていますが、授業内では3,4人で机をくっつけてグループで問題に取り組む機会がたくさんありました。グループ学習が盛んに行われているのを見て、自分たちが受けてきた教育とは違って新鮮だったとの声が多かったです。また、始まる前に、「わからないことがあったらまずグループの人に聞くんだよ」と指示したり、班の中央に置かれた筆箱を移動させたりして、グループ学習で重要となる児童同士の交流を促していたのが印象的でした。事前の声かけのおかげで、児童間でまず考える機会が確立されていました。
さらに、一つの教室に複数の先生がいたこともまた驚きでした。(見学に伺ったクラスでは、一クラスにつき3人の先生がいらっしゃいました。) 完全に動きが止まっている子どもの隣に先生の一人がフォローについている様子は、先生が複数人いることのよさを特に感じました。また、複数の先生の存在によって、より多くの児童の質問に対応することができていました。
今回紹介した以外にも、郡山小学校では様々な特色ある取り組みを行っています。ここでは大きく3つだけ取り上げます。
①指導の一貫性
中学生になった時、人間関係や学習面でのギャップに不適応を起こす生徒が多く見られるという「中1ギャップ」と呼ばれる現象があります。郡山小学校では、中学校区を一つとして、地域をも巻き込んだ取り組みが行われています。例えば私たちが見学に行った日に行われていたのは、中学生が小学校のグラウンドで小学生に部活動体験をさせてあげるというものでした。中1ギャップを埋める効果はもちろん、中学生の方にも年上としての自覚が芽生えるようで、どこか大人びて、誇らしげに見えました。
②学びルーム
郡山小学校には、放課後に子どもたちが先生に質問しながら宿題に取り組める部屋があります。支援の必要な児童から、より高いレベルの学びを目指す児童まで、毎日様々な児童でにぎわっています。
③多言語対応ルーム
様々な国の言語のあいさつが書かれたプリントが貼ってある部屋もあります。この部屋では主に、外国にルーツがあるなどの理由から日本語での授業についていくのに不自由のある児童への支援が行われます。
関西教育フォーラムでは、このように様々な工夫のこらされた郡山小学校の西矢先生に、特別ゲストとしてお越しいただきます!
どのようなお話が聞けるのか、主催者側の私も、とても楽しみです(*^^*)
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_ROJEにどうして入ったのですか?
実は、先生になりたいという気持ちがずっと分かりませんでした。
先生ってとても偉大な仕事だと思います。教え子の中に、医者も消防士も、企業に勤める人もいるので、どんな職業にも通ずる倫理観を教えなきゃいけないと思いました。「赤信号で渡っちゃいけない」っていうのなら、先生は絶対渡っちゃいけないと思います。なので、先生になることは、すべての職業の中で一番難しい仕事だと思っていたので、先生になりたい人がどう考えているのかに興味がありました。
そこで、「 R O J E に入れば先生になりたい人に会えるし、いろいろ話を聞ける。」と思い、新歓に行きました。
_新歓に実際に行ってどうでしたか?
先生になりたい人は、あまり多くなかったです。
むしろ教育には興味あるけど、教育格差や、子どもの貧困など社会問題としての教育に目を向けている人が多い印象でした。
私もそうだったので、共感できました。
_田中さんは、ROJEで2年間くらい活動していますがが、どのようなことをしてきましたか?
ROJEでは、ずっとEDUPEDIAに所属しています。
ほかにも1回生のころは、夏休みから関西教育フォーラムの準備をしていました。
関西教育フォーラム終了後は、EDUPEDIAで仕事をしています。
_EDUPEDIAに入った理由はなんですか?
高校が情報処理科だったので、大学に入りたてのころ、ICTと教育に興味がありました。
また、メディアや取材にも興味があり、EDUPEDIAがぴったりでした。
_ 田中さんはROJE以外の活動もたくさんしていますよね。どのような活動をしていますか?
メインでは、「聞き書き甲子園」の学生リーダーをしていました。
他にも大学内のラーニング・アシスタントや科目提案委員という活動もしています。
聞き書き甲子園の活動では、 中学校の授業サポートや、15周年記念のホームページや企画などたくさんのことをしています。
_他の活動をたくさんしている中で、ROJEをなぜ続けているのですか?
R O J Eは大学生の中ではじめて真剣に活動した団体でした。
関西教育フォーラムに向けて R O J E でたくさん活動する中で、 R O J E の文化が身に付きました。お互いのことを否定せず、円滑に物事を進めるためのマネジメントを考えるなど、とても様々なことを考えています。
他の活動をしていても、ROJEの文化が私にとっての原点です。いるだけでも学びがあると感じます。
_どういう点が学びだと感じますか?
先輩・後輩関係なくアドバイスし合えるところですね。また、妥協しあわずに頑張っているところです。
_ROJEに興味のある新入生に一言お願いします!
ROJEはどんな関わり方でも、入って損はない場所です。自分なりの関わり方でいいと思います。
「いろんな大学生を知りたい」というだけでもいいので、ぜひ新歓に来てみてください!
学生事務局ブログをご覧のみなさま、こんにちは!
関西新歓広報担当の長谷川です。
ROJEでは様々なプロジェクトが、それぞれ「教育でミライをつくる」活動を行っています。
そして私たちROJE関西学生事務局は、「先生のための教育事典 EDUPEDIA」「イベント企画 VARY」「放課後ボランティア comp」「高校学習支援プロジェクト」の4つのプロジェクトに取り組んでいます。
さて、今回は「放課後ボランティア comp」のプロジェクトリーダーである
大野花代さんにインタビューを行いました!
主に京都市内の児童館で継続的にボランティアをしています。
活動に関わる子どもや大学生にとって、ボランティアがいること・ボランティアをすることが日常の一コマになることを目標に、日々活動しています。
一回生のときに先輩に誘われて初めて児童館に行って以来、週一回ペースでボランティアに通うようになりました。
子どもは苦手だったんですが、わりと律儀な方なので通い続けていました(笑)。
そうしたらだんだんと楽しくなってきて、このまま子どもたちの近くでボランティアしたい。そして、いろんな人に子どもと関わるボランティアの楽しさを知ってもらいたいと思って放課後ボランティアcompに所属しました。
「ああ、この子も大きくなったな」としみじみしたり、子どもに寄りかかられながら一緒に本を読んで癒されたり、日々の活動のなかでいろんな思い出が増えていくのが魅力です。
また、自分のペースで楽しみながら活動できるのも良いところです。
ボランティアしてみたい人はもちろん、こつこつ活動できる人は特に向いているのでおすすめです。compの活動基盤は日々のボランティア活動や、その中で築かれる子どもとの関係なので、これを少しずつ積み重ねられる人は間違いなく向いています!また、実際に子どもに関わるので、子どもが好きな人や小学校教員志望の人にもおすすめです。
地道な活動ですが、ゆっくり着実に誰かの役に立てる活動です。初めは慣れない場所に居づらさを感じることもあるかもしれませんが、隣にいるだけだって十分です。また、今はいろんなところでボランティアを募集しているので、ボランティアに慣れれば活動の幅も広がりますよ!あなたの日常にも一コマ分、ボランティアを入れてみてはどうでしょうか?
【放課後ボランティア compの詳細はこちらから!】
>>>http://goo.gl/E9PfjZ<<<
【新歓イベント・ROJE関西説明会 絶賛開催中!お申し込みはこちらから!】
>>>http://goo.gl/so2ylz<<<
【今週の新歓イベント】
・4/16(土)15:00-18:00 ROJEclass「教育問題ななめ読み」
* ROJEclassとは、メンバーがメンバーへ行う勉強会のことです。
今回の主催者は、なんとインタビューを受けていただいた大野花代さんです^^!
教育を楽しく学びたいあなたに!
・4/17(日)13:00-16:00 ピクニック
*梅小路公園へ行きます!楽しい企画を用意していますよ!
ROJEの雰囲気を知れるチャンス!!
ふるってご参加くださいヽ(・∀・)ノ
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